ハロウィンと恩送り(ペイ・フォワード)
昨日はハロウィン。
4歳の娘と一緒に、保育園のイベント&練り歩きに参加してきた。
「え、ハロウィン?めっちゃゴミが出る日でしょ?」
と冷めた気持ちで見ていた私。
が・・・
「ハロウィンはものすごいイベントだ」ということに生まれて初めて気がついた一晩だった。
私、何かずっと継続しているイベントや行事があると「これって文化人類学的にはどんな意味があるんだろう?」と考えてしまうのだけれど
そういう意味で、「ハロウィンは商業的に優れたイベント、かつ、恩送り(ペイ・フォワード)」という結論に至りましたので、その経緯を。
ハロウィンの商業価値
まず、誰がみても分かりやすいのはハロウィンの商業価値。
元々の由来はともかく、宗教的なイベントというより商業的なイベントのイメージがありますよね。
開催側も参加する側もオイシイ&楽しいイベントなのでこんなに広まったのだろうなと。
まずはコスチュームを売ったり、飾りやハロウィン限定の商品を販売して多少、売上を伸ばせる。
・・・と、ここまでは最近どこでもやっていること。寿司屋までハロウィンの時代!
が、ある商業施設と商店街のハロウィンでは様々なお店で、trick or treatと訪ねてきた子供にお菓子を配っていました。
子供がもらえるのは飴1つやチョコレート1つ。それでも子供が喜ぶこと!
店舗側からするとそれなり数のお菓子を用意することになるのだろうけど、飴1つ/一人でいいのなら、1000円もあれば十分すぎるほどの量を用意出来ることでしょう。
飴をもらって狂喜乱舞する子供たちを見守る親の身からすると、
- お、こんなお店があったのか。今度行ってみよう
- ○○さんの好みに合いそうだから教えてあげよう
- 子供に優しく対応してくれてありがたい。今度お茶でも買わなきゃ
という感じで、普段行かないお店との接点が出来る。
費用対効果を考えると宣伝効果はバッチリ。
話は変わるけど、食事を注文すると子供にジュースをくれるお店が近所にある。
ジュース代は原価で言うと数十円だが、優しい店員さんの魅力も相まって子供がいつもその店に行きたがり、○万円支払ったな(死)というレベルで通っているところがある。
親を制したければ子を制せ、である。しかも低コスト。
見返りを期待しようがしまいが、親切は返ってくる。
個人とハロウィン
さて、ここまでは「商業施設とハロウィン」だったけれど、個人の家族がハロウィンに参加する意義は?
昨日のハロウィンで度肝を抜かれたのは、1体○万円はするであろうコストコでしか売ってなさそうなスゴイ飾り付けを山盛りに重ねているお家。
ミニマリストの家には絶対になさそうな人形が数体。。。
子供や大人が入っていって、怖いxと言いながらうれしそうにお菓子を取ってくる。
その横で「Thank you for stopping by(寄ってくれてありがとう)」と声をかける、普段着の外国人パパ。
これだけお金をかけてデコレーションして、お菓子を無料配布して、さらに「来てくれてありがとう」って!?と驚き。
このあたりに住む人の頭の中に「すごいデコレーションのおうち&お菓子をくれたな」としてインプットされる=防犯的に良いのかな
とか、色々考えたけれど、もっとシンプルに「恩送り(ペイ・フォワード)」なのかなと。
念の為に説明すると、恩送りやペイ・フォワードとは「誰かから受けた恩や親切を、その人にではなく別の人に送ること」。
私自身、今回はこんなに親切にしてもらったのだから、他人にも親切にしよう、という気持ちがより一層強くなった。
こうしてその地域がより暮らしやすい地域になるのかな、と。
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楽しい&暮らしにメリットがあるものは残る。
だからハロウィンの伝統は続き、来年も再来年も続いていくのだろうなと。
さて、次はクリスマス。