【自己決定権】の可能性を示した女性・眞子さま

秋篠宮家の眞子さまがもうすぐご結婚される見通し。

 

テレビでは連日、お相手の小室圭さんの一挙一動がトップニュースで報道される。

 

そんな狂騒はさておき。

 

自分の身体と生き方の【自己決定権】について考えたので書いておきます。

 

※最初に書いておくと、私は眞子さま・小室圭さんの結婚に賛成でも反対でもありません。小室圭さんのことは知らないし、他人の結婚に賛成も反対もないです。すみません。

 

自己決定権

 

小室圭さんとの婚約発表から3年。

 

その後に判明した色々な障壁。

加熱する報道や想像を絶するバッシング。

あらゆる儀式の取りやめ。

結婚式すらあげられない。

親からも社会?からも反対される結婚。

親にも兄弟にも会えなくなる結婚。

 

私が眞子さまなら、結婚を取りやめようかと頭をよぎることも多々あったと思う。

 

が、一方で、婚約を破棄したら・・・

 

すさまじい注目やバッシングを受ける未来が想像される中、眞子さまと新たにお近づきになろうとする男性は早々現れるものでないだろう。

 

つまり、この婚約破棄=(ほぼ)生涯独身。

 

生涯独身であれば、死ぬまで皇室の中に「籠の中の鳥」状態になる未来も見えてしまう。

 

・・・こんなことを考えてしまうので、眞子さまのご結婚は前に進めるのも後に引くのも、相当にしんどいご判断だったとは思うのだけれど。

 

それでもひとまず、ここまでの反対と重圧の中でも「自分が選んだ相手と結婚する」という【自分の人生の自己決定権】を手放さなかったのは相当に強い女性だ、と思う。

 

Control your own destiny or someone else will.

ジャック・ウェルチの言葉「自分の運命は自分でコントロールしろ。さもなくば他人にコントロールされる」。

 

 

 

今回「税金で食わせてやっているのだから結婚に口出す権利がある」という論理をかざす人たちがいて、「誰が食わせてやっていると思ってるんだ」という毒親的な発想だと批判されていたけれど

 

毒親だったり世間だったりに負けずに「自由に生きる」と決めて実行するのもまた、【自己決定権】だと思う。

 

身体に関する自己決定権のない女性

先日、Voicyを聞いていて最高に面白い放送に出会ったのだけれど

 

※シリーズ全部、超面白いので聞いてみて!!常識が全て根底から覆されます。

 

この放送、本当に味わい深くて、1週間経った今も未だに色々考えさせられる。


その一つが、女性の【身体の自由】について。

 

先史時代、妊娠のメカニズムがわかっておらず、女性が1人で妊娠出産(=再生産)するように思われていた。

 

※性交渉から出産まで約10ヶ月もあるから、因果関係が分からなかったらしい。

 

それが、家畜を飼うようになり、交尾→妊娠が結びついているようだと理解し始める。すると、男性が妊娠におけるキーだと考えられるようになる。

 

男性は自分の権力や資産を自分の子に継がせたいと思うようになる。

 

ただ、人類は子供の父親が誰かというのが女性にしか分からないようになっている。男性にとってはそれが恐ろしい。

 

ということで、100%自分の子供を生む女性=処女ということで、父親と婿の間で処女性が重んじられるようになる。処女でない妻は商品価値がないとみなされる。

 

その商品価値が落ちないように父親達が娘達を家に幽閉したとか、或いは売春が神聖視されていた地域では父親が娘を売春婦として神殿に奉納したとか、このシリーズにはすごい話が出てくる(白目)


・・・が、そんな時代から数千年?経った現代。

 

日本ではバイアグラは、副作用による死者も出ていたのに申請から6カ月という異例のスピードでの承認だったのに、経口避妊薬/ピルの承認には44年を要した。

gendai.ismedia.jp

 

今はレイプや避妊の失敗時に必要な緊急避妊薬の承認を巡って女性が声を上げているが、実現は見えない。

 

他にも、父親となる男性が失踪してしまったにも関わらず、男性側の同意がないということで中絶出来ないとか、女性の【身体の自己決定権】は制限されていて、未だに過渡期なんだなと。

 

先史時代から数千年も経っているのに。

 

自己決定権のない家

とはいえ、実は【生き方の自己決定権】の話は必ずしも女性だけとは限らない。

 

皇室に生まれた。

歌舞伎の家に生まれた。

世襲創業家に生まれた。

 

などなど、様々な事情で「継ぐ」以外の選択肢がない人達(今の社会では主に男性)もいる。

 

彼らは【職業選択に関する自己決定権】がない。他の才能や他のやりたいことがあったとしても。

 

生まれた時から「いつか結婚して皇室を出る」というロードマップがあった眞子さま以上に、「継ぐ」以外の選択肢を与えられずに生きてきたのではないだろうか。

 

でも。

 

眞子さまを見習って・・・とは言わないけれど、彼女のように、例え世間から大バッシングを受けて、一見不可能に見えた結婚を実現させたことで、そんな家に生まれた彼ら/彼女らにも【自分の人生を自分で決める】ことも可能だということを示したとも言える。

 

ましてや一般ピープルのワタシたち。

 

ほんの小さなことで「これは~だから私には出来ない」とか言ってる場合じゃないよな。

 

自由を持って生まれてきたのだから、最大限に活かして生きていかなきゃな。

 

なんてことを思ったのでした。