「ご飯は左」から繋がるひな祭りの地獄
先日、初めて「チコちゃんに怒られる」を観た。
この日のトピックの一つは
「なぜご飯は左・お味噌汁は右なのか」
答えは
皇帝は不動の北極星を背に南に向かって座るのが善しとされ、皇帝から見ると、日は左の東から昇って右の西に沈む。
というのが由来で、中国や日本では左がエラい(「左上右下」)という考えが生まれ、「聖なる米は左にあるべし」という発想から出た配膳マナーらしい。
・・・そう考えると、女の子のお祭り・ひな祭りで
左のお内裏様>右のお雛様
というのはなかなか渋いものがあるなと思った。
年に一度、女の子の健やかな成長を祝う日は婚礼のシーン。
その結婚シーンですら「左上右下」。
かたや、五月人形を飾り、兜をかぶって男の子の健やかな成長を祝う日「こどもの日」は国民の祝日・・・。
ま、ただの風習だけど。
因みに、西洋だと”right=正しい”というくらいなので、「右が上」で日本と逆らしい。
かつて宮廷では左側が位が高いとされたので、京雛では「みかど」が左、「お妃さま」が右の座り方になっています。
関東雛は現代の国際基準に合わせて「右上位」の座り方です。右上位が浸透したのは、大正時代以降だとか。
もちろん現代ではどちらも手に入りますので、好みで選ぶといいでしょう。また、並び方も自由にできるものがほとんどです。
皇室の写真を見ると、見事に左右が決まっていた。
念の為に言っておくと、「お雛様くらい左に置け」と言いたいのではない。
「太陽が登る左が上」とか、古代エジプトならともかく21世紀の現在は正直どうでもいいし、左右で上下をつけるという発想自体がくだらないと思ってしまう・・・。
そんなに上下をつけたければプレバトのように、椅子の高さ自体を変える方がよほど健全では。
https://ameblo.jp/68791496/entry-12537107222.html
・・・と思っていたら、関西や九州の一部ではご飯もお味噌汁も左に置く地域があるそうな。
味噌汁の配膳 東西で違い 商人気質 ルール変える(もっと関西): 日本経済新聞
さきほどの「チコちゃんに怒られる」では「大阪の人はせっかちで合理的だからいちいち手をクロスさせて味噌汁取るなんてありえへん」って大坂の人が怒ってて、大阪の人スキ♡とさらなる好意を抱いてしまった。